授業レポート

若葉
若葉

起農みらい塾レポート No.07
販売活動に向けて販促ツールを作りました。

日時:2023年10月22日(日)10:00~15:10
会場:〈販売活動〉とれたて元気市 広島店 〈授業〉2階会議室 とまと・わけぎ

販売の心構えの大切さを理解し、チームと個人の目標を立てて準備完了!

販売の心構えの大切さを理解し、チームと個人の目標を立てて準備完了

今日は、いままでの学びの成果を披露する販売活動の日です。最初に大野先生は、その心構えを話しました。
「今日、販売活動を迎えることができるのは、どうしてだと思う?それは、支えてくれるたくさんの大人がいたからです。儲けることは大切だけど、それだけではなく、感謝の気持ちを忘れずに頑張ってください」

販売の心構えの大切さを理解し、チームと個人の目標を立てて準備完了

焼肉弁当50個とおにぎり70個を3時間で売り切ることが目標です。それに加え、チーム、個人としての目標を掲げました。「お客さんに笑顔を届けたい」、「商品の魅力をしっかり伝えたい」、「心を込めて接客したい」などのチーム目標がありました。「全部の仕事をがんばりきる」、「お客さんへのあいさつや態度に気をつける」など個人の目標も意識しながら販売に挑みます。

お客さん役と販売役に分かれて、ロールプレイングが始まりました。販売現場を想定してさまざまなパターンの接客の練習を行った後、販売、呼び込み、アンケート調査、販促PR、4つの係の仕事内容と手順を確認しました。

RCCの田村友里アナウンサーがお米の収穫体験学習に引き続き、ともに活動します。
「今までの授業すべてが今日の販売につながっています。勉強してきたことを思い出して完売めざしましょう!いっしょに頑張ろうね!」
力強い応援メッセージが、販売活動に挑む子どもたちの背中を押しました。

子どもたちの元気な声と姿は、お客さんを笑顔にする魔法。

子どもたちの元気な声と姿は、お客さんを笑顔にする魔法子どもたちの元気な声と姿は、お客さんを笑顔にする魔法

とれたて元気市のイベントブースに出現した、起農みらい塾のお店。テントから目立つように吊り下げられた星のデコレーションでキラキラしているメニュー表、カウンターにはプライスカードやPOPなどが並び、手作り感あふれる明るい雰囲気です。午前11時、4つの係に分かれて販売スタート、仕事はローテーションですべて担当します。呼び込みの元気な声が響き渡りました。メガホンを使ったり、大きな看板を掲げて声掛けをしています。
「いかがですか?」
「売切れ次第終了!本日限定ですよ~!」
「ぶちうまい!広島和牛の宝箱、まじでうまい!和牛おにぎり、販売してます!」
ネーミングの連呼だけでも、お客さんを引き寄せるパワーがあります。

とれたて元気市のイベントブースに出現した、起農みらい塾のお店。とれたて元気市のイベントブースに出現した、起農みらい塾のお店。とれたて元気市のイベントブースに出現した、起農みらい塾のお店。

出足は絶好調!興味深そうに覗き込む人、行列に加わる人で店先はいつの間にか人だかりができていました。販売係の仕事は、容器へのシール貼り、オーダー確認、商品の準備、会計、商品の受け渡しです。子どもたちは慣れない作業に手間取ることもありましたが、うまく連携して仲間どうしで助け合い乗り越えていました。言葉遣いを意識しているのがお客さんに伝わったのか、やり取りのなかでお互いが自然と笑顔になっているのが印象的でした。

とれたて元気市のイベントブースに出現した、起農みらい塾のお店とれたて元気市のイベントブースに出現した、起農みらい塾のお店とれたて元気市のイベントブースに出現した、起農みらい塾のお店

店内放送も初めての経験です。アナウンス原稿はもちろん子どもたちが考えたもの。落ち着いて読み上げて立派でした。インスタグラムキャンペーンのお手伝いでは、耕畜連携・資源循環ブランド3-Rと起農みらい塾の公式アカウントをフォローしていただいたお客さんに、3-Rブランドの『ひろしま米粉バウムクーヘン』をプレゼントしました。

とれたて元気市のイベントブースに出現した、起農みらい塾のお店
とれたて元気市のイベントブースに出現した、起農みらい塾のお店

列に並んでいたお客様の声です。
「子どもたちが生き生きしていて、こちらまで元気がもらえました。メニューを見ると広島県産の食材を大事にしていることが伝わってきて、私自身、食に対して見直さなければと教えられた気がしました」
「商品を子どもたちが企画しているのがすごいですね。いい学びの塾だなと思ったので、自分の子どもにもやらせてみたいです」

とれたて元気市のイベントブースに出現した、起農みらい塾のお店とれたて元気市のイベントブースに出現した、起農みらい塾のお店とれたて元気市のイベントブースに出現した、起農みらい塾のお店

午後1時40分、頑張った甲斐あって予定よりも早く完売しました。
「声をかけるタイミングが難しかった。インスタグラムをやっている人が少なかったので、探すのに苦労した」
「呼び込みで大きな声を出すのがちょっと疲れた。でも、たくさんのお客さんの笑顔が見れてうれしかった」
「注文がたくさん入って、お客さんを待たせないように手際よくやるのが大変だったけど頑張った。早く完売したのは、みんなと協力できたからだと思う」
子どもたちは達成感に満ち溢れ、活動を通じて自信とビジネスに必要なチカラを得て、一段とたくましさが増していました。

販売活動に向けて販促ツールを作りました。

初めての経験でうまくできなくても、それが学びや成長につながる。

販売活動に向けて販促ツールを作りました。

販売を終えて教室に戻り、売り上げの計算をしました。焼肉弁当50個、おにぎりは予備を含め79個販売、目標数達成です。売上げは合計86,600円で1人あたりの収入は2,000円くらいになり、修了式に渡される予定です。今日の成果のひとつ、インスタグラム「耕畜連携・資源循環ブランド『3-R』」のフォロワー数も671から730に増えました。
販売する前に立てたチーム目標も達成。個人目標の結果発表では、反省点を含め向上心が感じられる内容でした。
「もっと大きな声を出せばよかった」
「最初は緊張していたけど、大きな声でお金の受け渡しができるようになった」
「目標にしていた完売は達成したけど、もう少し売りたかった」

販売活動に向けて販促ツールを作りました。

田村アナウンサーから子どもたちへのメッセージです。 「みんながお客さんに笑顔で応対しているのを感心しながら見ていました。最初は緊張して声が小さかったりしていたけど、時間が経つうちにできるようになって、自分なりのやり方を考えながら成長しているんだなと、尊敬しながら見させてもらいました。残り2回の授業では、今日のことを活かして頑張ってください。今日はありがとうございました」

とれたて元気市を運営・管理する、JA全農ひろしまの山里氏からも感想をいただきました。
「今日1日お疲れさまでした。元気な声を出して商品を販売したり、商品のPRもしていただきありがとうございました。予想以上に購入されるお客様が多く、みなさんの元気な声と姿のおかげなのかなと思っています。私たちも、みなさんのように元気よく販売しなければいけないと、勉強させてもらった思いです。ありがとうございました」

最後に大野先生が締めくくりました。
「私はみんなをサポートしないようにしていました。1人ひとり信用していたのもありますが、失敗してもいいと思っていたからです。うまくいかないことも、学びにつながります。
今日、特に感動したのは声の大きさです。自分の殻を破るという経験を何度も繰り返すとBIGな人間になれます。地域や社会にいい影響を与えられる人間、そんな可能性を感じました。目標達成おめでとう!」

販売活動に向けて販促ツールを作りました。
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