授業レポート

若葉
若葉

起農みらい塾レポート No.08
「第8回授業」販売活動の実践
JA直売所『とれたて元気市』でライスバーガーを販売しました!

日時:2022年10月16日(日)10:00~15:30
会場:〈販売活動〉とれたて元気市 広島店、〈授業〉2階大会議室 とまと・わけぎ

今まで学んだ力を発揮する日を迎えました。午前11時から午後2時までの3時間の販売活動。調理、接客、販売の3つのグループに分かれ、休憩時間を入れながらローテーションですべての作業を体験します。今日の様子を番組にするため、テレビの撮影スタッフはもちろん、今や子どもたちのアイドルとなったRCCアナウンサーの唐澤恋花さんも駆けつけてくれました。

販売活動前に、目標を達成するために必要な心構えを学ぶ。

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「今日の目標は、全部売り切ること。そのためには何に気をつければいいんだろう?」。大野先生はこれから始まる販売活動のモチベーションを高めてもらおうと、子どもたち自身に考えさせました。
「笑顔で接客をする」、「礼儀正しく、言葉づかいに気をつける」、「お金の計算を間違えない」、「商品を落とさないようにする」など心がけたいことは様々。どれもが目標の達成には欠かせません。
「初めての作業なので失敗もあります。ミスをした人を責めずに、助け合おうね」。大野先生は協力する大切さを付け加えました。
次にJA全農ひろしまの方から子どもたちへの応援メッセージです。「一昨日、とれたて元気市がリニューアル1周年を迎え、感謝祭イベントを実施しています。起農みらい塾の販売活動もその一環です。支えてくれた方に感謝して明るく元気よくがんばってください」。
教室でみんな輪になり、円陣を組みました。「売り切るぞ!オー!!」。威勢のいい掛け声で気合いを入れ、販売場所へと向かいました。

開店準備完了!子どもたちが手がけた「起農みらい塾」のお店。

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とれたて元気市のイベントブースの一角が、子どもたちの舞台です。テントの上から吊るした「牛ギュウ!ライスバーガー」の大きな看板が遠目でもよく目立つ店構えです。カウンターの上にはプライスカードやアレルギー表示、フェルトで作ったライスバーガーのキャラクターなどが並べられ、手作り感いっぱいの楽しいお店になっています。
本番が始まる前、調理、販売、接客のグループごとに作業の説明と心構えを教わりました。子どもたちは誰に言われることなく、作業を体に覚えさせようとシミュレーションしています。
今日はよく晴れて10月なのに夏のような暑さ。子どもたちの熱い挑戦も、もうすぐ始まります。

目指せ100個!「牛ギュウ!ライスバーガー」販売スタート!

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「全部売り切るぞ!!」。午前11時、みんなの掛け声で一斉にスタートしました。子どもたちが店先に立ち、呼び込みの元気な声が響き渡ります。「牛ギュウ!ライスバーガー、いかがですか!」。「本日限りです!」。「広島和牛をはさんでいます!」。すでに、興味をもった数人のお客さんが様子を伺うように立ち止まっていました。それを見て走り寄り、メニューの種類と商品の魅力を丁寧に伝えています。「単品も、ドリンクセットもあります。バンズは野菜ジュースで炊いたご飯を使っています」。「おいしそうね」、「持ち帰りできる?お土産に買って帰ろうかな」とお客さんの反応も上々。
そして、記念すべき1番目のお客さんです。「いらっしゃいませ!」と笑顔で接客。注文を受けて伝票に書き込み、電卓で計算して間違いのないようにしています。「○○○円、お預かりします」、「○○○円のお返しです」、「ありがとうございました!」。商品の受け渡しを済ませると、子どもたちから自然と拍手が沸き起こりました。“目指せ100こ!!”と題されたボードには、ひとつ目のシールが貼られました。

子どもの声で呼びかける店内放送に、来店者の興味が高まる。

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お客さんを呼び込むため、店内放送の体験もしました。「こんにちは!私たちはイベントブースで本日限りの牛ギュウ!ライスバーガーを販売しています!中には広島和牛、それをはさむのは野菜ジュースで炊いたご飯です。ぶちうまいけぇ、イベントブースに食べに来んさいよ~!」。しゃべる前の緊張が嘘のように、本番になると張りのある声でアナウンスは完璧。「子どもさんが売っているの?あとで行くね」。店内にいたお客さんからも声をかけられました。

食べ物を扱う責任感をもって、清潔に正確に手早くセット。

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調理グループは衛生管理を徹底するため、周りが囲まれた場所で作業しています。エプロンと手袋をしているので暑さもさらに増します。容器にライスバーガーを入れ、決められた分量のブロッコリーとポテトを盛り付けてフタを閉める、この作業を黙々と続けています。販売グループから必要な数を伝えたり、販売した数を知らせたり、スムーズに作業できるように連携しているようです。

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容器にはオリジナルの消しゴム判子で押した「牛」の文字、とてもインパクトがあります。商品をセットする係は商品と箸、おしぼり、「起農みらい塾」のロゴ入りショップカードをレジ袋に入れ、丁寧にお客さんに渡していました。

初めての体験、インスタフォローキャンペーンのお手伝い。

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ライスバーガーの販売の他に、JA全農ひろしまのインスタフォローキャンペーンの手伝いもしました。「耕畜連携・資源循環ブランド 3-R」の公式アカウントをフォローすると、「ひろしま米粉バウムクーヘン」をその場でプレゼントするものです。「無料ですよ!有料ではありません!」。「たったの10秒、読み込むだけでいいので!」。「レジに並ぶ必要もありませんよ~」。思いつくままの素直な言葉がユニークです。かわいいスタッフの呼びかけに、お客さんの足も止まります。

大好評、行列ができるお店に。作業場では子どもたちのうれしい悲鳴。

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時刻は12時ちょうど、44個売れました。目標まで残り56個です。お子様連れから高齢の方まで、幅広い年齢層のお客さんに買っていただいています。販売数を確認した呼び込み担当は、声のボリュームがさらにアップ。お手製のPOPを頭上に掲げて宣伝をしています。お客さんの邪魔にならないように、車に注意しながらがんばっていました。
長い行列ができてきました。調理が追いつかないほどの大繁盛。お客さんも暑い中、待ってくれています。12時45分には76個を販売、一気に売り上げが加速してきました。「しっかりお店をやっているね」。一生懸命な子どもたちを見たお客さんからうれしい言葉をいただきました。午後1時35分、最後のお客さんに商品が渡され、販売終了予定時刻よりも早くライスバーガーを完売しました。

成長する姿がみられた1日。
みんなで協力して完売した達成感を味わった子どもたち。

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教室に戻り、今日のふりかえりです。「丁寧な言葉づかいができた」。「大きな声で接客できた」。「商品を落とさないように運べた」。子どもたちは疲れた様子もなく、次々と発言していきました。
今日販売した集計結果が発表されました。ライスバーガーの単品は38個、ドリンク付きは65セット、ジュース単品が48杯、売り上げの合計は75,500円でした。金額にするとわかりやすくなったのか、子どもたちの声が飛び交いました。「すごい!」。「いっぱい儲けた」。がんばった自分達に拍手しました。売り上げ金額から経費分を差し引いた利益は、とれたて元気市から「起農みらい塾」の通帳に振り込まれ、子どもたちに還元する予定です。
子どもたちのふりかえりは、まだまだ続きました。「自分たちで考えて準備して販売することができたことは、いい経験になりました」。「途中大変なこともあったけど、みんなで協力して完売して、リアルにお金を稼げたことがうれしかったです」。「商品を渡すとき、本当にお客さんが神様のように見えました」。「とれたて元気市の大人たちが、こんな大変な仕事をずっとやっているのがわかって、すごいと思いました」。

サポートした大学生の先生も一言ずつ話しました。「目標を達成できてよかったです。私も最高の1日になりました」。「一生懸命努力している姿が、かっこよかったです」。「みんな楽しそうでキラキラしていました」。「やっている途中で改善したり、今日だけでも成長がみられました」。

子どもたちを見守った豊永先生からは喜びの声が聞かれました。「イベントの中で進化していくみんながとても印象的でした。準備した上で、実際にお客さんの反応を見ながら臨機応変な販売、接客ができていたのがすごいと思いました。みんなには、すでにビジネスに必要な力が備わっています。今日得た自信を今後も生かしてください!」。

次はRCCアナウンサーの唐澤恋花さんから今日1日の感想です。「みんなが販売する姿、積極的にお客さんに話しかける姿、裏で支えるのが得意な人は黙々とやっていたり、みんなそれぞれ得意なところでがんばっている感じがしました。私も元気をもらいました。お客さんを笑顔にしていたのは、みんなの力です。お疲れさまでした」。

大野先生は今日1日を次のように締め括りました。「先生が手伝うことがないほど、みんなで力を合わせてがんばっていて感心しました。お金の計算、接客、呼び込み、調理、いろんな仕事の中で、一番好き、これは苦手というものがわかって、自分を知る機会になったんじゃないかな。勉強でも普段の生活でもすべて自分を知る体験です。その体験を積み重ねて、一番やりたいことで稼げる人間になる、自分を100%出せる人間になってほしいです」。
再度、みんなで円陣を組みました。「全部、売り切ったぞー!!」。元気な声と達成感みなぎる笑顔が教室いっぱいに広がりました。

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