授業レポート

若葉
若葉

起農みらい塾レポート No.09
「第9回授業」報告会の準備
今までの学習のふりかえりと自分の未来について考えました!

日時:2022年11月6日(日)10:30~17:00
会場:イノーベーション・ハブ・ひろしまCamps

次回は最終回。子どもたちが「起農みらい塾」で学んだことを発表する大切な活動報告会です。保護者参観日にもなっているので、そのための準備を入念に行いました。

販売活動の経験が、将来に活かせることに気づく時間。

販売活動の経験が、将来に活かせることに気づく時間。

先日の販売活動のふりかえりの授業が始まりました。売り上げが75,500円だったことまでは、前回聞いて知っていました。経費分を差し引いた利益や1人あたりの給料はいくらなのか、いつもらえるのか、子どもたちはお金のことがとても気になっているようです。がんばって働いたので当然です。「1人あたりの金額は、1,100円です」。JAバンク広島の鈴木先生から金額が発表されると教室は大盛り上がり、次回手渡してもらえるとのことで楽しみに待つことになりました。

販売活動の経験が、将来に活かせることに気づく時間。販売活動の経験が、将来に活かせることに気づく時間。販売活動の経験が、将来に活かせることに気づく時間。

「販売活動でがんばったこと、楽しかったこと、大変だったこと、これから販売経験を活かしていけそうなことを考えてください」。子どもたちは大野先生が伝えたポイントに沿ってプリントに書き込み、グループ内で共有した後、順番に発表していきました。
最初は販売体験を通してがんばったことです。「できるだけお客さんを待たせないようにした」。「たくさんの人に聞こえるように呼び込みをした」。
苦労したことの感想もありました。「お客さんがいっぱいで調理が大変でした。気持ちに余裕をもって作ればよかった」。「行列ができたときに、並び方を決めておけばスムーズだったと思う」。しっかり反省点を加えて話していました。「2時間働いただけでも疲れた。いつもお店をやっている人の体力がすごいことがわかった」。労働の大変さを感じ取った子どももいました。
「大人になってお店を立ち上げるときに、この経験が役に立つと思った」。将来に活かせる点を見つけ、それぞれが有意義な活動になったようです。

「起農みらい塾」に対しての率直な意見や感想に感じられた、子どもたちの成長。

「起農みらい塾」に対しての率直な意見や感想に感じられた、子どもたちの成長。

「みんなが起農みらい塾で出会い、いろんな学習をして最終的に販売体験をしました。全体をふりかえるためには、いろいろと思い出さないといけないよね」。大野先生は自身が作成した、この5ヶ月間の学びの様子をまとめたスライドショーを上映するため、教室の照明を消しました。映画館のような雰囲気の中、みんなで鑑賞しました。
第1回の授業から第8回の販売活動まで順を追って、印象的なシーンが軽快なBGMとともに映し出されました。訪問した現場の風景やお世話になった先生の姿、それらが学びの記憶を呼び覚まします。農業用ドローンやラジコン草刈機の実演でスマート農業を学んだこと、ビニールハウスでのミニトマトの収穫やパック詰め体験、ライスバーガーの調理やアイス容器のシール貼り体験、とれたて元気市の売場調査とスタッフやお客さんへのヒアリング。生産・加工・流通のプロの先生の教え、子どもたちの真剣な表情と笑顔。いろんな場所に行き、いろんな人とふれあい、いろんな学びがありました。7分間のスライドショーには、思い出がいっぱい詰まっていました。

「起農みらい塾」に対しての率直な意見や感想に感じられた、子どもたちの成長。「起農みらい塾」に対しての率直な意見や感想に感じられた、子どもたちの成長。

上映後は、塾全体をふりかえり、感想を発表しました。 「米や卵、トマト、ライスバーガーなど身近な食べ物についての学習が楽しかった」。「食べるまでに、関わっている人がたくさんいることを知った。その人たちがどんなことをしているのかを伝えていきたい」。
「プレゼンテーションは難しかったけど、がんばることができました」。「自分が少し成長できたと思う」。
「友達がたくさんできてうれしかった」。「協力して学べた。社会に出て人との関係に活かしたいです」。
「金融関係や起業で活かせる学習だと感じた」。「お金を計画的に使う、儲ける、貯めることを学べました」。
「3ヶ月間でこれだけの体験ができたことは、とてもすばらしいと思った。学校で学べないことを勉強できてよかった」。さまざまな感想があり、起農みらい塾が一人ひとりにチカラを与えていることを感じました。

報告会に向け、まとめ作業や個性的なアイデアを取り入れた発表の練習が続く。

報告会に向け、まとめ作業や個性的なアイデアを取り入れた発表の練習が続く。報告会に向け、まとめ作業や個性的なアイデアを取り入れた発表の練習が続く。

「グループで、塾全体のふりかえりの内容を模造紙にまとめてください。その前に、ただ発表するだけではおもしろくないよね。プラスアルファでどんな発表をしてみたいか考えてみてね」。大野先生の声に導かれ、発表のアイデアをホワイトボードに書き込んでいきました。
写真やイラスト、グラフを入れてわかりやすく説明する。クイズ方式で発表する。スライドで説明する。紙芝居にする。起農みらい塾ソングを作ってみんなで歌う、お芝居にする。漫才、人形劇、ダンスをする。個性的な発表方法がどんどん書き込まれていきました。

報告会に向け、まとめ作業や個性的なアイデアを取り入れた発表の練習が続く。報告会に向け、まとめ作業や個性的なアイデアを取り入れた発表の練習が続く。報告会に向け、まとめ作業や個性的なアイデアを取り入れた発表の練習が続く。報告会に向け、まとめ作業や個性的なアイデアを取り入れた発表の練習が続く。報告会に向け、まとめ作業や個性的なアイデアを取り入れた発表の練習が続く。

アイデアが出揃い、ここからは塾全体のふりかえりを模造紙にまとめ、次回報告会のための実作業に移ります。
「箇条書きにすること。小さな文字は見えないので、なるべく大きな文字で書くこと」。大野先生からまとめ方と書き方の簡単なルールの説明がありました。模造紙をつなげて、いつもより大きなサイズの用紙を使います。
模造紙が完成したグループから、教室のあちこちで発表の練習が始まりました。誰がどこを担当するのか、段取りや順番など決めることはたくさんあります。声に出して練習しながら手直しをして、どうすれば伝わりやすくなるかをみんなで考えていました。オリジナルの発表方法を取り入れるので、それも大変な作業です。各グループの練習は長時間続きました。

報告会に向け、まとめ作業や個性的なアイデアを取り入れた発表の練習が続く。

一人ひとりが将来、未来について考え、話す、“ジブンの仕事物語”。

一人ひとりが将来、未来について考え、話す、“ジブンの仕事物語”。一人ひとりが将来、未来について考え、話す、“ジブンの仕事物語”。一人ひとりが将来、未来について考え、話す、“ジブンの仕事物語”。一人ひとりが将来、未来について考え、話す、“ジブンの仕事物語”。

「報告会ではグループ発表以外に、一人ひとりが自分の将来、未来について話す機会もあります」。大野先生が中学校の授業で、自分の将来について考えるときに使っているプリントを示しながら説明しました。タイトルは“ジブンの仕事物語”です。いつ、どこで、どんな仕事に挑戦したいか。どんなことをやってお客さんに喜んでもらいたいか。そのときの年収はいくら、さらに10年後にはどういう仕事へステップアップしたいか。そのために何をがんばるのか。何歳までにどんな夢を実現したいのか。みんなそれぞれプリントに記入し、次回の報告会で発表することとしました。

再来週はいよいよ「起農みらい塾」第1期生のカリキュラム最終回です。どんな日になるのか、どんな発表をするのかとても楽しみです。次回報告会の準備が終わっていないグループは、各自宿題にして当日に備えることになり、今日の授業を終えました。

集合写真
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