授業レポート

若葉
若葉

起農みらい塾レポート No. 05
商品名と販売価格が決定!販売実習に向けて最終準備を行う授業でした!

日時:2026年10月10日(土)10:30~16:00
会場:イノーベーション・ハブ・ひろしまCamps

お客さまの笑顔のために、調理素材を見直し、価格と目標数を設定。

今月下旬に予定されている販売実習に向けて、いよいよ準備も大詰め。授業では、当日に向けた細かな確認や最終調整が行われました。
塾生は、2日間の販売実習のうちどちらかに参加します。希望日をもとにメンバー分けが発表され、1日目は7人、2日目は15人体制となりました。

販売商品はフレンチトーストです。当初は、会場でパンを卵液に浸して焼き上げる方法を予定していましたが、保健所に相談したところ、衛生面から事前の下ごしらえができないことや、ジャムを温めて添える必要があり、想定以上に手間がかかることが判明。そのため、提供までに時間がかかることや、仕上がりを均一にすることが難しいという課題が見えてきました。

これらの課題を解消するため、冷凍フレンチトースト(食パン・フランスパンの2種類)を仕入れて調理する案が提案されました。提供のしやすさや安全面のメリットはありますが、手作り感がやや薄れることや、仕入れ値も高くなります。グループでどちらにするか話し合いました。

「多数決で決めたくありません。みんな納得して当日の販売実習を迎えられるようにしたいです」
大野先生には、全員が気持ちよく実習に向き合えるようにしたいとの考えがあったようです。

グループの意見はさまざまでした。
「どっちにするか、決まっていません。冷凍を使えば早くお客さまに提供できるけど、パンを卵液に浸して作る方は味にこだわれるから…」
「衛生面は大切だから、冷凍を仕入れたい」
「まだ迷っています…。食中毒のリスクを減らして安全な商品を販売したいし…」
「最初から手作りする方がいい」

意見が大きく分かれましたが、パティシエ経験のあるスタッフからアドバイスがありました。
「パンの味にこだわりたい気持ちはわかります。でも冷凍もプロが仕上げているので美味しいです。それに八天堂ファームさんのジャムを添えますよね。今回の商品の味は、そのジャムが一番の売りです」

この言葉をきっかけに、塾生たちはこれまでの学びをあらためてふりかえりました。八天堂ファームぶどう園での収穫体験や、試作品のジャムを味わった経験、さらに林社長から学んだ、味だけでなく作りやすさや調理時間も商品づくりには大切だという考え方です。

販売実習の会場は食のイベント『ひろしまフードフェスティバル』。多くの来場者が訪れ、出店数も多い中では、お客さまを待たせず、安全に、安定した品質で提供することが重要になります。
お客さまに喜んでいただくために、盛りつけを工夫することで商品の魅力が増すこと、前回の授業での八天堂ファームのスタッフの言葉も紹介されました。

再度、話し合いをした結果、安全面への配慮や食品ロスのリスクを減らせることから、冷凍パンを仕入れて調理する方法に決まりました。“お客さまに迷惑をかけたくない、笑顔で美味しく食べてもらいたい”という塾生の想いが強かったようです。前回の授業での学びが活かされた、実りある時間となりました。

大野先生は、この話し合いの意義についてもふれました。商品に対する課題をできるだけ減らすために意見を出し合い、1つの答えを導くプロセスは、実際のビジネスの現場にも通じる大切な学びであったことを伝えました。

販売実習では、1日目に食パン、2日目にフランスパンを使ったフレンチトーストを販売する予定です。また、1日目に完売しなかった場合、翌日に持ち越して2種類を販売するかどうかも話し合われました。その結果、食品ロスを防ぎ、利益にもつながること、さらにお客さまに選ぶ楽しさを感じてもらえることから、売れ残った商品は翌日に引き継ぐことになりました。

続いて、販売価格についてです。大野先生は、使用する材料の原価を確認したうえで、300円、400円、500円で100個販売した場合の売り上げと利益を比較できるよう、3つのパターンを示しました。競合する店舗の価格も参考にしながら検討した結果、1個500円に決定しました。さらに、2個購入した場合は1個あたりの価格が割安になる、お得な価格設定にすることも決まりました。

次に、目標となる販売数を決めました。2日間の販売目標は300個です。1日目は7人、2日目は15人と参加人数に差があるため、単純に人数の比率だけで分けるのではなく、販売の流れも考えながら検討しました。
「1日目は多くてもいいと思う。早い時間で完売したとき、働く時間があるのに商品がなくなったらもったいない。少し売れ残っても2日目に販売できるのだから」
塾生の意見をもとに、1日目は130個、2日目は170個に決まりました。

最後に、決定した数字をもとに収支計画を確認しました。目標数を完売した場合、1人あたりの収入は3,314円となる見込みです。

塾生の想いと全員のアイデアを活かした商品名が決定!

商品名を決める時間です。授業ではまず、ネーミングを考えるうえで大切な4つのポイントが紹介されました。
①おいしさが、すぐ思いうかぶ ②短くて、おぼえやすい ③インパクトがある ④音の言葉を使う
参考例として、第1期生が考えた商品名『牛ギュウ!ライスバーガー』が紹介されました。音の言葉を効果的に使いながら、商品の魅力がストレートに伝わるものでした。

塾生はグループごとに商品名を考え、ホワイトボードに書き出し、名前に込めた思いや理由を発表しました。

A-1グループの案
ぷるぷるジャムのHAPPYフレンチトースト
「HAPPYは起農みらい塾の楽しさを意味していて、買っていただいたお客さまが幸せになれるようにと願いを込めました」

A-2グループの案
とろとろジューシーなトースト 〜食べたら忘れられないおいしさ〜
「試食して感じたことを言葉で表現しました。サブタイトルがあった方が魅力を伝えやすいと思いました」

B-1グループの案
〈食パン使用〉(みらい)ゴロもち!フレンチトースト
「ジャムの果肉やパンのもちっとした食感をあらわして、起農みらい塾の“みらい”も加えました」
〈フランスパン使用〉ふわっ!とろ〜りフレンチ
「パンのふわっとした感じとジャムの美味しさをあらわしています」

B-2グループの案
八天堂フレンチトースト 〜ごろっとジャムを添えて〜
「八天堂ファームとジャムの果肉を感じさせる名前にしました」

どの案も商品の特徴がわかりやすく、オリジナリティあふれるネーミング案でした。

そのなかで印象に残る言葉として人気があったのが“HAPPY”でした。今回は2種類のパンを使うことから、統一した商品名として『〇〇パンのHAPPYフレンチ』に決定。覚えやすく、親しみやすく、夢のある雰囲気のネーミングが完成しました。

各グループで考えたジャムの食感をあらわす言葉は、商品名に添えて活用することになりました。このあとの時間で制作する看板やPOPに表示するほか、キャッチコピーや接客でのセールストークにも活かしていく予定です。

販売実習でフル活用!独創的な発想から次々と生まれる販促ツール。

販売実習で使用する看板やPOP、チラシなどの販促ツールの制作に取り組みました。会場の雰囲気をイメージしやすいように、昨年の塾生たちが販売実習に参加している写真も紹介され、イベントのにぎわいやブースの様子を参考にしながら作業を進めていきました。

塾生は、デコレーション用の小さなパーツを切り抜いたり、貼り付けたりしながら、助け合ってツールを仕上げていきました。
「パーツごとに担当を決めて、協力して作ってる」

首から下げる看板を作る塾生もいれば、新たにオリジナルキャラクターを生み出す塾生も。
「絵を描くのが好きだから楽しい」
自由で独創的な発想が次々とカタチになっていきました。

看板づくりを担当した塾生は、書いた文字が遠くからでも見やすいかを何度もチェックしながら調整するなど、伝わりやすさを意識して工夫を重ねていました。
「何回もやり直したから時間かかったけど、上手くできた」

完成したツールを先生にうれしそうに見せる姿や、自分たちで作ったチラシを使って商品を紹介する練習の様子も見られ、販売実習への意欲が高まる時間につながったようです。
「これを使っていっぱい売れるといいな」
「販売実習が楽しみになってきた。フレンチトーストを作るのも楽しみ」

次回の授業は『ひろしまフードフェスティバル』会場での実習です。これは、起農みらい塾第5期生にとって、学びの集大成となる機会です。
呼び込みや接客、会計など、不慣れな点もあるかと思いますが、あたたかく見守っていただけると幸いです。塾生一同、お客さまと直接ふれあえる時間を楽しみにしています。
※商品数には限りがありますのでお早めにご来場の上、お買い求めください。

起農みらい塾 第5期生「販売実習」

〈日時〉
2026年10月24日㈯・25日㈰ 10:00~17:00 
※時間内でも予定数完売で終了します。
〈会場〉
「ひろしまフードフェスティバル 2026」
広島城北堀周辺エリア
(広島県広島市中区基町21-1)
〈商品/
予定販売数〉
イベント限定商品「HAPPYフレンチ」/合計300個
(24日:食パンのフレンチトースト/130個、25日:フランスパンのフレンチトースト/170個)
※「起農みらい塾のブース」でのお支払いは、現金のみです。キャッシュレス決済には対応していません。
ページトップ