JAバンク広島における地域密着型金融の取組状況(平成26年度)

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JAバンク広島における地域密着型金融の取組状況(平成26年度)

平成27年9月15日
広島県信用農業協同組合連合会

JAバンク広島(広島県内JAと広島県信用農業協同組合連合会)では,農業と地域社会に貢献するため,平成25~27年度JAバンク広島中期戦略に基づき地域密着型金融の推進に取り組んでおります。
平成26年度の地域密着型金融の取組状況について取りまとめましたので,ご報告いたします。

1 農山漁村等地域の活性化のための融資をはじめとする支援

JAバンク広島は,地域における農業者との結び付きを強化し,地域を活性化するため,次の取り組みを行っています。

(1)農業融資商品の適切な提供・開発

JAバンク広島は,各種プロパー農業資金を提供するとともに,農業近代化資金や日本政策金融公庫資金の取り扱いを通じて,農業者の農業経営と生活をサポートしています。
平成27年3月末時点のJAバンク広島の農業関係資金残高(注1)は103億円となっています。

(注)

  1. 農業関係資金とは,農業者および農業関連団体等に対する貸出金であり,農業生産・農業経営に必要な資金や,農産物の生産・加工・流通に関係する事業に必要な資金等が該当します。

【営農類型別農業資金残高】

(単位 億円)
  平成27年3月末現在
穀作 14
野菜・園芸 4
果樹・樹園農業 3
工芸作物(注) 0
養豚・肉牛・酪農 5
養鶏・鶏卵 3
養蚕 0
その他農業(注) 43
農業関連団体等(注) 31
合計 103

(注)

  1. 「その他農業」には,複合経営で業種が明確に位置づけられない者および農業サービス業が含まれています。
  2. 「農業関連団体等」には,JA等が含まれています。
  3. 「工芸作物」の残高は8,831,825円となっています。

【資金種類別農業資金残高】

(単位 億円)
種類 平成27年3月末現在
プロパー農業資金 63
農業制度資金 40
うち農業近代化資金 8
うちその他制度資金 32
合計 103

(注)

  1. 「プロパー農業資金」とは,JAバンク広島原資の資金を融資しているもののうち,制度資金以外のものをいいます。
  2. 「農業制度資金」は,①地方公共団体もしくは日本政策金融公庫の資金をJAバンク広島が転貸で融資するもの,②地方公共団体が利子補給等を行うことでJAバンク広島が低利で融資するものを対象としています。
  3. 「その他制度資金」には,農業経営改善促進資金(スーパーS資金)や農業経営負担軽減支援資金などが該当します。

【農業資金の受託貸付金残高】

(単位 億円)
種類 平成27年3月末現在
日本政策金融公庫資金 57
合計 57

(注)

JAバンク広島では,主にJAを窓口として,日本政策金融公庫資金の受託貸付金を取り扱っています。

JAバンク広島は主要な農業関係の制度資金である,農業近代化資金や日本政策金融公庫資金(公庫直貸除く)の取り扱いにおいてトップシェアとなっています。

【広島県の農業近代化資金および公庫農業資金の取り扱いシェア】

 

(単位:億円)

  金額
広島県 8
うちJAバンク広島 8

(単位:億円)

  金額
広島県 210
うちJAバンク広島 57
(2)担い手のニーズに応えるための取り組み

JAバンク広島では,地域の農業者のニーズに応えるため,様々な取り組みを行っています。

JAでは,本支店の農業融資担当者が営農・経済事業部門等と連携しながら,農業融資に関する資金提案や経営相談対応等を実施しています。これを支える体制として,豊富な農業金融知識をもった農業融資の実務リーダーである「担い手金融リーダー」を,平成26年度末時点で13JA(信連含む)・24名配置しています。

JA系統独自の農業融資資格制度「JAバンク農業金融プランナー」を導入しており,有資格者は平成26年度末時点で県内に42名誕生しています。農業融資の実務に即した資格の取得を通じ,農業金融に関する知識・ノウハウの一層の充実を図り,多様化・専門化する農業者の金融ニーズに応えていくことを目的としています。

(3)農業メインバンクCS調査の実施と結果の活用

JAバンク広島では,JAの農業融資に対する率直なご意見・ご感想をお伺いすることを目的として,お客様満足度の計測(農業メインバンクCS調査)を行っています。
得られた結果を活用しながら,農業者の声により応えることが出来るよう,農業メインバンク機能の一層の強化に取り組んでいます。

2 担い手の経営のライフステージに応じた支援

JAバンク広島は,担い手をサポートするため,ライフステージに応じて,次の取り組みを行っています。

(1)次世代農業者の育成支援

JAバンク広島では,新規就農者の経営と生活をサポートするため,青年等就農資金等を取り扱っています。

【新規就農者をサポートする資金の取り扱い実績】

(単位:件,百万円)
  平成26年度
実行件数
平成26年度
実行金額
平成27年3月末
残高
青年等就農資金 2 27 27
(2)農商工連携の推進

JAバンク広島では,中国5県のJAバンクおよび農林中央金庫などと連携し、生産者・JA・食品関連業者との商談会を開催し、農業者の販路拡大に向けて取り組んでいます。また、農業6次産業化に向けた農商工連携にも取り組んでいます。

【平成26年度 商談会等開催状況】

商談会名 開催日 主催者 参加
団体数
総来場
者数
内容
食農マッチングフェア 平成27年
2月17日
中国5県の
JAバンク
農林中央金庫
71団体 240名 成約状況6件
(平成27年6月末時点)
※信連共催
(3)JAバンク広島講演会・セミナー等の開催・参画

JAバンク広島では,地域の農業者を招いた講演会に出向き,担い手の経営力向上に貢献しています。

【平成26年度 講演会・セミナー等開催・参画状況】

講演会・セミナー名 開催日 主催者 対象
参加者
参加者数 内容
広島県農業法人
協会研修会
平成26年7月30日 広島県農業法人協会 協会
会員
19名 法人向け資金の紹介
(4)農業法人とのネットワーク拡大

JAバンク広島では,農業法人とのネットワーク拡大,関係強化に取り組んでいます。

(5)被災者等への支援

JAバンク広島では,広島の被災者を支援するため,災害対策窓口を設置しました。
また,平成26年産米の天候不順による収量減や価格下落等による農業収入減少への対策として、稲作経営安定緊急対策資金を創設するなど,担い手に対する経営支援に取り組んでいます。

(単位:件,百万円)
取組事例 JA名 内容 件数 貸付実行
金額
稲作経営安定緊急対策資金の対応 JAグループ広島 平成26年産米の天候不順による収量減や価格下落等による農業収入減少への対策として、JAグループおよび行政の利子補給を受けた無利子資金を創設しました。また、これに係る保証料全額をJAグループで助成しました。 70 212

JA名:JAバンク広島(広島県)

農山漁村地域の活性化のための融資を始めとする支援(農業融資商品の適切な提供・開発)

稲作経営安定緊急対策資金の取り扱い

1 動機
(経緯)
平成26年産米において、天候不順に伴う収量減や、相対基準価格の低下、米の直接支払交付金の半減に伴う、農業収入が減少した農業者が借り入れた緊急対策資金の利子負担を軽減することで、当該農業者の経営安定と、次年度に向けた生産意欲の高揚と再生産を図ることを目的として、広島県農協農政協議会ならびにJAグループ広島が「稲作経営安定緊急対策資金」を創設し、県内JAで取り扱いました。
2 概要
■対象者 平成26年において、天候不順や市場価格の下落や、米の直接支払交付金の半減等に伴い収入が減少した、①稲作経営面積4ha以上または②認定農業者であるJA組合員の農業経営体
■資金使途 農業経営の維持安定に必要な運転資金
■融資限度額 1,000万円または平成26年産稲作収入減少額のいずれか低い額
■融資期間 5年以内(うち据置期間1年以内)
■融資利率 利子補給後0%
JAグループ広島ならびに広島県(市町含む)の利子補給により、対象者は実質無利子で借り入れが可能となりました。
■担保・保証 広島県農業信用基金協会の保証を受けることとし、原則無担保、無保証人。
JAグループ広島が保証料全額を負担しました。
3 成果
(効果)
平成27年3月31日の広島県の利子補給承諾日を以って当資金の取り扱いは終了し、県内JAによる取り扱いは、合計70件2億1,282万円となりました。
4 今後の
予定(課題)
今後も、農業者の借入負担を軽減するなどにより、農業経営の維持安定に向けて、JAバンク広島として取り組みます。

【資金の体系】

3 農山漁村等地域の情報集積を活用した持続可能な農山漁村等地域育成への貢献

JAバンク広島では,地域社会へ貢献するため,次の取り組みを行っています。

食・農への理解促進

JAバンク広島は,地域の小学生の農業に対する理解を促進するため,JAバンク食農教育応援事業を展開し,農業に関する教材「農業とわたしたちのくらし」の配布や農業体験学習の受入れ等に取り組んでいます。
教材「農業とわたしたちのくらし」は,JAを通じて,県内の小学校502校へ30,080セット,また,従来の教材の内容が分かりやすく編集された「特別支援教育版」は特別支援学校等12校へ220セット配布され,学校の授業等において活用されています。

また,県内JAでは下表のような食農教育などの実践活動に取り組んでいます。

JA名 活動名 活動内容

JA広島市

地場農産物の栽培体験

児童を対象に地場農産物を栽培・観察体験

JA呉

モリモリごはんスクール

児童と保護者を対象に地元の米・食材等を用いた親子料理教室・セミナーの開催

JA安芸

えだまめ収穫体験

児童と保護者を対象としたえだまめの収穫等の農業体験学習

JA佐伯中央

親子の野菜スクール

児童とその家族による野菜栽培と料理教室

JA広島中央

米づくり学習

児童を対象とした田植えから収穫までの作業体験

JA芸南

農業体験学習

小学校での野菜の植付けや収穫体験、バケツ稲作り体験

JA三原

水稲栽培体験学習

小学校内の水田での栽培から調理までの体験学習

JA尾道市

農業体験学習

児童を対象とした野菜の植付け、収穫等の農業体験学習

JA福山市

ぶどう栽培体験

小学生による栽培管理と収穫体験

JA広島北部

農業体験学習

地域特産物(はぶ草)作りから調理・加工体験

JA三次

ちゃぐりんキッズクラブ

児童を対象とした農業体験学習

JA庄原

お米作り学習会

児童を対象とした田植えから収穫までの作業体験

4 地域に根差した取組み

JAバンク広島では,県内に13あるそれぞれのJAが,地域農業や地域の皆様のお役に立てるよう、さまざまな取り組みを展開しています。一部JAの取組事例をご紹介いたします。

JA名:JA芸南(広島県)

農山漁村地域の活性化のための融資を始めとする支援(地域の農業者との関係を強化・振興する取組み)

「JA発展のために」

1 動機
(経緯)

現時点で、会社員など農業生産者でない方についても、農地保有者や親世代が農業者であれば、将来的に農業生産者となる要素があるため、関係強化に努めることを目的として、さまざまな取組みを実施しています。

2 概要

■産直市等での関係強化
■各事業担当職員による定期的な訪問活動
■営農指導や初心者向け栽培講習会の実施
■食農教育の重要性を発信

3 成果
(効果)

 定期的な訪問活動等により、農業者と関係が深まり、JAの総合事業を周知できたことで便利に利用していただくことができました。

4 今後の
予定(課題)

JAに対するニーズ調査や相続対策等を実施することで、農業生産者の後継者や地域の方々との関係をより強化していく予定です。

【産直市等の様子】

JA名:JA佐伯中央(広島県)

農山漁村地域の活性化のための融資を始めとする支援(地域の農業者との関係を強化・振興する取組み)

「JA農業塾」

1 動機
(経緯)

JA管内の地域性(季節性・都市近郊など)を活かした野菜栽培を推進するため、新たに農業を始めたい人や今まで以上に栽培技術を高めたい人を対象に「JA農業塾」を実施しました。
営利栽培的な農業技術・知識の基礎を習得していただくことで、地産地消並びに「食の安全・安心」を推進するとともに、出荷拡大の支援や担い手の育成を目的としています。

2 概要

■実施回数:計15回(座学・実習を含む)
■募集人数:30名
■受講料:3,000円

3 成果
(効果)

ホウレンソウ等の品目で新規営農者が誕生しました。

4 今後の
予定(課題)

現在、新規営農者は1名ですが、今後はより多くの新規営農者を増やしていく予定です。また、休耕地などもあるので、それらを紹介することで、地域の活性化につなげていく予定です。

【「農業塾」の様子】

JA名:JA三次(広島県)

農山漁村地域の活性化のための融資を始めとする支援(地域貢献・社会に根ざした商品提供)

「オールみよし農商工観連携セミナー」

1 動機
(経緯)

農林業と商工業等の産業間での一層の連携強化を推進し、新たな産業の創出、地域経済の基盤強化、最終的に地域経済の活性化を図ることを目的に、三次広域商工会・三次商工会議所・JA三次が連携し、三次市の支援を受けて推進しています。

2 概要

平成26年度においては、中国横断自動車道・尾道松江線の全線開通並びに農産物販売交流拠点施設の開設を見越し、農業・商工業・観光など多様な事業者へ案内し、セミナー・市内産品マッチング交流会を開催しました。

3 成果
(効果)

多様な事業者が参加され、有意義な交流・情報交換(産品等の販路開拓など)を実施することができました。
また、基調講演・先進事例をふまえ、事業に対する考え方や姿勢、運営のノウハウを学ぶことができました。

4 今後の
予定(課題)

尾道松江線の全線開通となりましたが、三次市へ人をいかに呼び込むこと(三次市の地域資源・産品・グルメ等の情報発信)ができるかが、課題であることを三者で共有し、今後も活動を継続していく予定です。

以上

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